137億年前に誕生したといわれる大宇宙は、どのようにして創造されたのでしょうか。
天地創造に関する代表的な記述は、旧約聖書の創世記でありましょう。創世記第1章には、『はじめに神は天と地とを創造された。地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水の表をおおっていた‥‥』と表記され、宇宙創造から地球、そして人類の創造に至るまで、7段階のプロセスが記述されています。
旧約聖書の創世記第1章3節には、『神は光あれと言われた。すると光があった。神はその光を見て良しとされた‥‥第1日目である』とありますように、宇宙創造神は、虚無の時空間を創造した後に、光をもってすべての宇宙と地球を創造したということがわかります。
「光」すなわち宇宙創造神の愛が、虚無の時空間であります完全無極の真空場に投入されることでゆらぎが生じ、何段階かのプロセスを経て、大宇宙や地球が創造されたとみることができます。
完全無極の真空場にゆらぎが生じると、そのゆらぎを元に戻そうとするベクトルが発生し、正と反の循環エネルギーの渦が生じ、やがて正と反のそれぞれに、陽と陰の四つの基本量子(筆者は宇宙子と命名しました)が誕生し、正の物質世界(地)と反の非物質世界(天)を形成するようになります。この四つの宇宙子が1つに中和した光のエネルギーが、創造のエネルギーそのものであります。
宇宙子が発生する完全無極の真空場は、通常、正と反の両世界において、陽と陰のバランスがとれた調和状態にあるために、質・量ともに、見かけは〈0〉(完全調和)で、何もないように見えますが、〈0=∞〉の条件を同時に共有しています。哲学的には、空や無、太極そのものとみることができ、物理的には完全な真空場を意味しています。
このような完全無極の真空場に〈光〉が投入されることにより創生された正と反の両世界は、それぞれエントロピー増大と減少の異なる法則から成り立ち、夫々が相互バランスを取りながら存在しています。このような根本から異なる二つの法則が調和して存在できるのは、なぜでしょうか。有〈∞)と無〈0〉が一体調和するためには直線系ではあり得ず、初め〈0〉と終わり〈∞〉、または、表と裏がつながった循環系が、条件として成り立っているからです。
このように大宇宙は永遠性を保つために、円・球としての循環系を基本にしていることがわかります。
〈0=∞〉、すなわち、物質世界と非物質世界の異次元間をつなぐ循環回路が、メビウスの帯の循環系や、クラインの瓶の多次元立体といわれるもので、大宇宙の構造は、まさに〈0=∞〉の条件を満たし、裏と表、すなわち物質世界と非物質世界がつながった、クラインの瓶のような立体構造と見ることができます。また、すべての存在が陽と陰に分立していることから、宇宙の構造は〈0=±2∞〉と表現することができるでしょう。
それでは、完全調和の真空場に、どのようにしてゆらぎが生じるのでしょうか。
ゆらぎは、真空場に外部エネルギーが投入されることにより生じます。そう考えると、大宇宙すべての森羅万象が真空場から創生されるために、何らかの原因的なエネルギーが投入されたということができます。このような原因的エネルギー自体に、意識を持つ人間のような生命体を創生する要因が内包されていると考えれば、この原因的エネルギー自体が、高度な叡智と愛を持つ存在であると理解できるでしょう。
そのような原因的・根源的なエネルギー体を宇宙創造神と呼ぶならば、宇宙創造神の愛、すなわち光のエネルギーが、完全調和の真空場に投入されることにより、大宇宙が創造されたと見ることができます。



